ちょこっと「かに歩き」
~ 丸岡城を散策 ~
北陸新幹線が延伸され、アクセスがよくなったボートレース三国でボートレースを満喫
北陸新幹線が3月16日、福井県敦賀市のJR敦賀駅まで延伸。首都圏と北陸の〝距離〟がグッと縮まるとともにアクセスがさらによくなったボートレース三国ではモーニングレースを実施中。朝から迫力たっぷりのレース観戦を楽しんだ後は温泉、海の幸グルメ...もいいけど、その前に観光はいかがでしょうか。ボートレース三国がある坂井市には全国でも有名な丸岡城があり、城マニアの方にとってはたまらない? ちょっと足を延ばして行ってみましょう!!
丸岡城|到着
当時の天守が残っている貴重な丸岡城へ
丸岡城は現存する天守閣の中で最古の建築様式を持つ平山城。春には桜が咲き誇る観光スポットとなっています。
芦原温泉駅からバスに乗車して丸岡城で下車(約20分)。石階段を昇っていくと、二層三階、高さ約12メートルの丸岡城が見えてきます。周囲には400本ものソメイヨシノが植えられており、丸岡城の別名「霞ヶ城」の名の通り、満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的でまさに美しいの一言。夜間にライトアップされた〝神秘的〟な丸岡城や夜桜を観賞するのもまた格別です。ちなみに「日本さくら名所100選」にも認定されており、4月には城下で丸岡城桜まつりも行われます。
ここで丸岡城の歴史を少し紹介しましょう。丸岡城が築かれたのは戦国時代(天正4年=1576年)。一向一揆への備えとして、織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に築かせました。
天守は江戸時代以前に建設され、それが今もなお残っています。このようなお城は日本全国に12城あり「現存十二天守」と呼ばれます。丸岡城はその貴重な天守の一つで、また北陸地方に残る唯一の天守で国の重要文化財にも指定されています。屋根は石瓦(現存天守では唯一)で葺かれていて、石垣は「野づら積み」という古い方式で積まれています。お城巡りが趣味の方はもちろん、そうでない方も〝歴史の風〟を感じながら、散策してみてはいかがでしょうか。
丸岡城の周辺にも見どころがいっぱい
丸岡城下町には歴史民俗資料館や日本庭園式公園の霞ヶ城公園として整備されていて、歴史民俗資料館では、丸岡の古地図や丸岡城下の模型、甲冑や刀剣が展示されています。霞ヶ城公園は「日本の歴史公園100選」に選ばれています。他にも甲冑を着用して、武者姿で城下町を巡るコースなどもあり、戦国時代に〝タイムスリップ〟した気分になって丸岡城下町を全身で堪能してみるのも面白そうです。北陸新幹線が延伸され、注目が集まる北陸へ。ボートレース三国、丸岡城、グルメなど魅力いっぱいの北陸旅へ出てみてはいかがでしょうか。
丸岡温泉で癒しの時間
丸岡城を堪能した後は、温泉でゆっくりとしてみては? 丸岡バスターミナル(丸岡城から徒歩で10分程度)からケイカン交通の路線バス(竹田線)に乗車して、丸岡温泉たけくらべ前で下車(約25分)すると、丸岡温泉「たけくらべ」があります。施設名の「たけくらべ」は、竹田地区の奥にある二つの峰が背比べをしているように見える「丈競山(たけくらべやま)」が由来になっているそうです。日帰り入浴などもあり、日々の疲れを癒すのにピッタリ。また丸岡温泉の近くには、日本最大級のキャンプ場の「たけくらべ広場」があり、キャンパーの方はぜひ! さらに足を延ばせば、千古の家(坪川家住宅)があります。江戸時代初期に建てられた福井県内最古の民家(国の重要文化財)で、地方豪族の生活様式を窺い知ることができる貴重な施設になっています。他にも油揚げの有名店も。丸岡城観光の後はぜひ温泉、自然を全身で満喫してみてはいかがでしょうか。